HSK4級の合格率は?合格点・難易度と落ちる人の共通点を解説

「HSK4級の合格率はどのくらい?」

受験料7,920円を無駄にしたくないからこそ、申し込む前に数字で確かめたい——そう思って検索したのに、サイトごとに数字がばらばらで、かえって混乱した人は多いのではないでしょうか。

結論、HSK4級の合格率は公表されていません。ネットで見かける数字は、いずれも公式データに基づかない推定値です。

この記事では、働く社会人の中国語学習に毎日伴走している中国語コーチングスクールCHILIT(チリット)が、合格率データの実態、確かな基準である合格点180点と配点、落ちる人の共通点と受かるための対策までを整理します。

目次

【結論】HSK4級の合格率は公表されていない。「180点を取れるか」で考える

HSK4級の合格率は公式で公開されていません。

つまり、ネット上で見かける「合格率◯%」は、すべて公式データに基づかない非公式の推定値です。頼れる公式の数字は、「300点満点中180点(6割)以上で合格」という合格基準だけになります。

だからこそ、受験判断は「合格率が高いか低いか」ではなく、「自分がいま180点を取れる実力にあるか」で考えるのが現実的です。本記事はこの視点で、合格点・難易度・落ちる原因を順に見ていきます。

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ネットに出回る「合格率50〜60%」の正体

検索結果に出てくる「HSK4級の合格率は50〜60%」といった数字は、書き手の個人の指導経験にもとづく推定値として数字を提示しています。

どの数字も調査データに裏づけられたものではなく、参考程度に眺める以上の使い方はできないのが実情です。

出どころの不確かな推定値に一喜一憂するより、確かな基準である「180点」から逆算するほうが、合否の見通しは正確になります。次の章で、その180点の中身を確認しましょう。

公式の合格率データがない以上、合否を分けるのは「自分の現在地を正確に測れているか」です。

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SCHEDULE

HSKの試験日程と申し込み締切

試験日9/13
申込締切
筆記締切済
IBT9/3(木)まであと10日
筆記 1〜6級北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・福岡・沖縄
筆記 2〜5級岩手・富山・長野・徳島
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日10/1718日(日)も
申込締切
筆記9/18(金)まであと25日受付 8/17〜9/18
IBT10/7(水)まであと44日17日のみ
筆記 1〜6級17日(土)東京/18日(日)愛知・大阪
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日11/7
申込締切
筆記9/7(月)受付開始〜10/7(水)
IBT10/28(水)まであと65日
筆記 1〜6級東京・新潟・長崎
筆記 2〜5級青森・福島・福井・三重・和歌山・鳥取・愛媛・宮崎
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日9/13
申込締切
筆記締切済
IBT9/3(木)まであと10日
開催地
筆記 1〜6級北海道・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・福岡・沖縄
筆記 2〜5級岩手・富山・長野・徳島
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日10/1718日(日)も
申込締切
筆記9/18(金)まであと25日受付 8/17〜9/18
IBT10/7(水)まであと44日17日のみ
開催地
筆記 1〜6級17日(土)東京/18日(日)愛知・大阪
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日11/7
申込締切
筆記9/7(月)受付開始〜10/7(水)
IBT10/28(水)まであと65日
開催地
筆記 1〜6級東京・新潟・長崎
筆記 2〜5級青森・福島・福井・三重・和歌山・鳥取・愛媛・宮崎
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日11/22
申込締切
筆記9/22(火)受付開始〜10/22(木)・7〜9級のみ
IBT実施なし
開催地東京のみ
試験日12/13
申込締切
筆記10/13(火)受付開始〜11/13(金)
IBT12/3(木)まであと101日
開催地
筆記 1〜6級北海道・宮城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・山梨・静岡・愛知・京都・大阪・兵庫・奈良・岡山・広島(福山)・福岡・熊本・大分・沖縄
筆記 2〜5級秋田・茨城・香川
口試 HSKK北海道・宮城・東京・愛知・京都・大阪・福岡・大分・沖縄
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり

翌年の日程は公式発表後に追加されます。

筆記=会場で受ける紙の試験(HSK日本実施委員会)、IBT=会場のPCで受けるネット試験(運営団体が別・締切は当日17時)。実施級は会場により異なります。

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HSK4級の合格点は180点——配点と試験内容

HSK4級の合格基準は、公式サイトに「4級では6割(180点)以上のスコアが合格基準となっています」と明記されています。300点満点のうち180点、割合にして6割が合格ラインです。

配点は次のとおり、3科目が100点ずつの均等配分になっています。

科目配点
聞き取り(リスニング)100点
読解100点
作文100点
合計300点(180点以上で合格)

重要なのは、科目別の足切りがなく、合計点だけで合否が決まることです。ある科目が何点であっても、3科目の合計が180点に届いていれば合格になります。この1点が、次に説明する得点戦略の土台です。

HSK4級は足切りなしだから「得意科目で稼ぐ」戦略が使える

HSK4級は科目ごとの最低ラインがないため、苦手科目の失点を得意科目で埋め合わせできます。たとえば読解75点・作文65点・聞き取り55点なら合計195点で、聞き取りが5割強にとどまっても余裕を持って合格です。

日本人学習者は漢字の知識がある分、読解で得点を伸ばしやすい傾向があります。リスニングを完璧にしなくても、読解を武器にすれば180点に届きます

最短で試験合格が必要な場合は、3科目を均等に鍛えようとするのは遠回りになります。自分の得点源をどこに置くかを先に決めてから、勉強時間の配分を組んでください。

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HSK4級の難易度

HSK4級の難易度を体感として決めるのは、次の3つの要素です。

HSK4級の難易度を決める3要素
  • 語彙1,200語(3級のちょうど2倍)
  • 漢字の知識が通用しないリスニング
  • 本番での時間配分

どれも事前に正体を知っていれば対処できるものばかりです。この章では語彙とリスニングを取り上げ、3つ目の時間配分は後半の「落ちた人の共通点」の章で対策とセットで解説します。あわせて、難易度の物差しとして混同されやすい中検との違いも整理しておきましょう。

HSK4級の語彙1,200語はHSK3級の2倍

公式サイトはHSK4級の対象を「1200語程度の常用単語と文法知識を習得している者」と定めています。3級の目安が600語なので、4級では語彙をちょうど2倍に増やす計算です。

語彙数
HSK6級5,000語以上
HSK5級2,500語
HSK4級1,200語
HSK3級600語
HSK2級300語
HSK1級150語

3級までに積み上げたのと同じ量の単語を、もう一度上乗せすることになります。この段差の大きさこそ「4級から急に難しくなった」という体感の正体で、語彙が足りないまま挑むと、読解・聞き取り・作文のすべてが連鎖的に崩れてしまいます。

4級の先にある5級で語彙がさらに2,500語へ倍増する理由は、HSK5級のレベルの記事で解説しています。

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HSK4級の最大の壁はリスニング

日本人学習者にとってのHSK4級の最大の壁はリスニングです。読解では漢字の知識という強力な武器が働きますが、音だけで判断するリスニングではそれが一切通用しません。

見れば意味が分かる単語なのに、聞くと反応できない。「読めるのに聞き取れない」というギャップこそ、日本人がHSK4級でつまずく共通ポイントです。

とはいえ、配点は3科目均等です。リスニングを捨てると残り2科目でほぼ満点が必要になってしまうため、完全に切り捨てる選択は成り立ちません。5〜6割を確実に取る守りの対策が、合格ラインへの近道になります。

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合格率を公表している中検とHSK4級の違い

同じ中国語の資格でも、中国語検定(中検)は回ごとの合格率を公式に公表しています。直近の第118回(一次試験・2026年6月28日実施)の結果は次のとおりです。

スクロールできます
受験者数合格者数合格率
準4級842人579人68.8%
4級955人586人61.4%
3級1,228人584人47.6%
2級646人402人62.2%
準1級217人53人24.4%
出典:日本中国語検定協会 試験結果データ(2026年8月)

なお、中検の級とHSKの級は、難易度が1対1で対応するものではありません。両協会とも公式の対応表を公表していないため、「中検◯級に受かったからHSK4級も安心」といった判断は避けてください。

いきなりHSK4級を受けるのはあり?

結論、ありです。HSK公式FAQには「何級からでも受験することができます」と明記されており、3級を飛ばしていきなり4級を受けても、制度上まったく問題ありません

ただし、3級相当(600語)の土台がない状態での挑戦は遠回りになりがちです。4級の語彙1,200語は600語の土台の上に積み上げる前提なので、基礎が抜けたままだと教材のレベルと実力の差に苦しむことになります。

挑戦してよいかどうかの物差しは、3級レベルの問題で正答率6割(合格基準と同じ割合・編集部の目安)を取れるかどうかです。届いていれば4級対策に直行し、届かなければ600語の土台づくりから始めてください。3級のレベル感から確かめたい人は、HSK3級のレベルと難易度で詳しく解説しています。

もう一つ、意外に知られていない公式の仕組みが同日併願です。

午前実施の級:2・4・6級
午後実施の級:1・3・5級
夕方実施の口試:初・中・高級

3級は午後・4級は午前の実施なので、同じ日に両方を受験できます。「4級に挑みつつ、3級を保険にする」出願が可能で、受験料は2級分かかるものの、迷いを引きずるより一度で決着させたい人には合理的な選択肢です。

HSK4級に落ちた人の共通点と受かるための対策

HSK4級に落ちる原因は、突き詰めると3つの型に集約されます。リスニングが5割に届かない、作文で簡体字が書けない、時間配分を本番で初めて考えるの3つです。

裏を返せば、この3つを事前に潰しておけば、合格の確率は大きく上がります。ひとつずつ見ていきましょう。

落ちた原因1:リスニングが5割に届かない

不合格のパターンとして最も典型的なのが、リスニングでの大量失点です。読解と作文で稼いでも、聞き取りが5割を大きく割り込むと、合計180点の計算が一気に苦しくなります。

原因の多くは、単語を「目でだけ」覚えていることにあります。文字を見れば意味が浮かぶのに、音で聞くと反応できない状態のまま本番を迎えると、流れてくる音声のスピードに処理が追いつきません。

対策は、単語学習の段階から必ず音とセットで覚えることです。音声を聞いて意味が浮かぶところまでを「覚えた」の基準にするだけで、リスニングの失点は目に見えて減っていきます。

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落ちた原因2:作文で簡体字が書けない

2つ目の型は、作文での簡体字の書き取りです。日本人は漢字が読める分「書く練習」を後回しにしがちで、いざ書く段になって読めるのに書けない、日本の漢字と字形が微妙に違うという壁に直面します。

日本語の漢字と簡体字は、似ているようで細部が異なります。普段の学習をスマホやパソコンの入力だけで済ませていると、この差は本番まで表面化しません。

対策はシンプルで、頻出単語を手で書く練習を日々の学習に混ぜることです。作文は出題の型が決まっている科目なので、書ける単語の在庫さえ確保できれば、安定した得点源に変わってくれます。

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落ちた原因3:時間配分を本番で初めて考える

3つ目は、時間配分の未対策です。とくに読解は、じっくり読めば解けるのに本番のペースでは最後まで到達できない、という失敗が起こりやすい科目になっています。

初見の問題を、本番と同じ制限時間で解いた経験があるかどうか。その模擬体験の有無だけで、同じ実力でも当日の得点は大きく変わります

試験日までに最低1回は、過去問を時間を計って通しで解いてください。時間が足りないと分かったら「迷った問題は飛ばす」といった判断基準を先に決めておくと、本番での迷いが消えます。

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受かる確率を上げる勉強の順番

3つの原因への対策を、勉強の順番として整理すると次のようになります。

HSK4級に受かるための3ステップ
  • ステップ1:過去問を時間内で解き、現在地を測る
  • ステップ2:180点との差を科目別に分解する
  • ステップ3:配点から逆算して弱点科目に時間を集中する

出発点は必ず「現在地の測定」です。いま何点取れるかを知らないまま勉強を始めるのは、地図を持たずに歩き出すのと同じで、頑張った時間が合格に結びつきません。

なお、必要な勉強時間はゼロから始める場合で200〜300時間が目安です。3級までの区間の見積もり方はHSK3級の勉強時間の目安で、勉強方法の全体像は中国語の勉強方法で解説しています。

この3ステップのうち、独学で最も難しいのがリスニングと発音の自己判定です。自分の発音のどこがずれているかは自分の耳では分からず、放置した分だけリスニングの伸びも止まります。CHILITでは日本人コーチとネイティブ講師の2人体制で、毎日提出する音声をプロの耳で添削し、弱点を具体的に可視化します。

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HSK4級に受かるとどうなる?

HSK4級は、公式が「1200語程度の常用単語と文法知識を習得している者」を対象とする、中級の入り口を証明する級です。3級の倍の語彙を積み上げた証しであり、学習の一つの到達点と言えます。

実利の面では、履歴書に書けるのは3級からですが、就職・転職でアピール材料になるのは4級以上が目安です。仕事で中国語を使う可能性があるなら、最初の目標として狙う価値があります。

留学でも、中国の大学本科・大学院への留学ではHSKが「必須」とされています。ただし必要な級や点数は大学・専攻によって異なり、公式も「各企業・大学より求めるレベルが異なります」として個別の確認を案内しているため、志望校の募集要項で必ず確かめてください。

履歴書のどの欄にどう書くかは、次の記事で記載例つきで解説しています。

正直に書くと、HSK4級にスピーキングの試験はありません。聞き取り・読解・作文の3科目で判定されるため、合格しても「話せる」ことの証明にはならないのが実情です。資格と会話力は、意識して同時に設計しないと、片方だけが先行してしまいます。

せっかく数百時間を投じるなら、合格証と「話せる力」を同時に取りにいくほうが効率的です。CHILITの学習設計は、試験対策と毎日の発話トレーニングを最初から一体で組み立てます。

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HSK4級の合格率に関するよくある質問(FAQ)

HSK4級は何割取れば合格ですか?

300点満点の6割にあたる180点以上で合格です。公式サイトも「4級では6割(180点)以上のスコアが合格基準となっています」と明記しています。科目別の足切りはないため、3科目の合計で180点に届けば合格です。

HSK4級は英検・中検・TOEICだと何級レベルですか?

英検・中検・TOEICとの公式な換算表はありません。目安を知りたい場合は、国際的な言語能力基準であるCEFRのB2相当という位置づけを経由して比べるのが現実的です。試験ごとに測る能力が違うため、あくまで参考程度にとどめてください。

HSK4級の勉強時間はどのくらいですか?

ゼロから始める場合で200〜300時間、HSK3級に合格済みなら追加で約100時間が目安です。1日に確保できる学習時間から逆算して、受験日を決めると計画が立てやすくなります。

HSK4級の過去問は無料でダウンロードできますか?

無料の範囲では、HSK公式の無料レベルチェックテストでサンプル問題を解けます。本番形式の通し演習は市販の過去問集で行うのが確実です。現在地の測定にはレベルチェック、直前の時間配分練習には過去問集、と使い分けてください。

HSK4級はすごいですか?

語彙1,200語は3級のちょうど2倍で、中級レベルに到達した証明になります。就職・転職のアピール材料が4級以上とされることからも、学習を継続した人が到達できる一つの節目と言えるでしょう。

まとめ:合格率の数字より「180点までの距離」を測ろう

HSK4級の合格率は、日本公式サイトでは公表が確認できません(2026年8月時点・編集部実査)。ネットに出回っている数字はすべて非公式の推定値で、受験判断の基準には使えないのが実態です。

HSK4級 合格率の要点
  • 合格率は公式発表が確認できない・出回る数字は推定値
  • 合格基準は300点中180点(6割)・足切りなし
  • 落ちる原因はリスニング・簡体字・時間配分の3型

出どころの不確かな推定値に振り回されるより、過去問で現在地を測り、180点との距離を科目別に埋めていく——それが合格への最短の設計図です。

数字が見えない不安は、自分の点数という確かな数字で上書きできます。まずは過去問1回分から、今日始めてみてください。

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