HSK4級に合格した、あるいは中国語を仕事で活かしたい。
そんな人が次の目標として意識するのがHSK5級ではないでしょうか。
結論、HSK5級のレベルは、2,500語の語彙で長めの文章を読んで内容をつかみ、80字ほどの文章を自分で書ける上級の入り口です。HSK公式は「中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる」と定義していますが、HSK5級に話す試験はありません。
この記事では、働く社会人の中国語学習に毎日伴走している中国語コーチングスクールCHILIT(チリット)が、HSK5級の難易度、TOEIC・英検・中国語検定との換算目安、「すごい」と言われる理由、そして誤解の多い「合格点180点」の正確な意味までを順に解説します。
あわせて、合格率の公表状況と、HSK5級に届くまでの勉強時間・勉強方法も紹介します。
【結論】HSK5級のレベルは「長めの文章を読んで内容をつかみ、80字ほどの文章を自分で書ける」上級の入り口

HSK5級のレベルは、長めの文章を読んだり、まとまった長さの会話を1回聞いたりして内容をつかみ、80字ほどの文章を自分で書ける段階です。読解には4級になかった長文読解が20題加わり、作文の後半は、写真と単語1つで文を作る4級の形から、単語や写真をもとに80字ほどの文章を書く形に変わります。
HSK公式は、5級を「中国語の新聞・雑誌を読んだり、中国語のテレビや映画を鑑賞することができ、中国語を用いて比較的整ったスピーチを行うことができる」と定義しています。
ちなみに、HSK5級の対象は2,500語程度の常用単語を習得した学習者で、4級(1,200語)の2倍を超える語彙量が前提になります。
国際基準CEFRとの対応では、5級はC1(Effective Operational Proficiency)です。HSK公式の対応表で「世界基準で上級者」と紹介される帯にあたり、筆記1〜6級のうち上から2番目に位置します。
| 級 | 語彙量の目安 | CEFR |
|---|---|---|
| 1級 | 150語 | A1 |
| 2級 | 300語 | A2 |
| 3級 | 600語 | B1 |
| 4級 | 1,200語 | B2 |
| 5級 | 2,500語 | C1 |
| 6級 | 5,000語以上 | C2 |
学習量の公式目安は「主に週2〜4回の授業を2年間以上」です。腰を据えた積み上げが前提の級で、趣味の中国語と仕事で使う中国語の分かれ目になります。
4級との違いは、扱う文の長さです。短い文を聞き、読み、書く試験から、まとまった長さの会話や文章を聞き、読み、書く試験へ、性質が一段変わるのが5級です。
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HSK5級レベルでできること・まだ難しいことの実際
HSK5級のレベルでできることは、長めの文章を読んだり、まとまった長さの会話を1回聞いたりして内容をつかむことと、80字ほどの文章を自分で書くことです。まだ難しいのは、話す練習をしないまま比較的整ったスピーチをすることと、長い文章を読んで中国語で要約すること(6級の作文で問われる力)です。
- 長めの文章を読んで内容をつかむ
- まとまった長さの会話を1回聞いて内容をつかむ
- 与えられた単語や写真をもとに80字ほどの文章を書く
一方で、5級はゴールではありません。ネイティブ同士の速い議論についていく、専門的な交渉を一人で担うといった場面では、まだ表現の曖昧さや語彙の穴が残るのが実際のところです。筆記1〜6級で最上位の6級には5,000語以上の語彙が設定されており、上にはさらに道が続きます。
とはいえ、それは減点材料ではありません。「できること」と「まだ難しいこと」の両方が正確に見えてこそ、背伸びも卑下もしない次の計画が立てられます。
HSK6級のレベル感まで確かめたい人は、HSK6級のレベルの記事で確認できます。

自分が今、C1までの道のりのどこにいるのか。この現在地は、独学では意外とつかめません。中国語コーチングスクールCHILITの無料体験では、発音や語彙の診断を受け、5級までの学習計画書(仮)を受け取れます。目標を決める前に、まず今の実力を確かめてみてください。
HSKの試験日程と申し込み締切
筆記 2〜5級青森・福島・福井・三重・和歌山・鳥取・愛媛・宮崎・■宮崎駅から450m)
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
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IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
筆記 2〜5級秋田・茨城・香川
口試 HSKK北海道・宮城・東京・愛知・京都・大阪・福岡・大分・沖縄
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
翌年の日程は公式発表後に追加されます。
筆記=会場で受ける紙の試験(HSK日本実施委員会)、IBT=会場のPCで受けるネット試験(運営団体が別・締切は当日17時)。実施級は会場により異なります。
HSK対策 無料体験の流れ
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HSK5級の難易度の実体は、「単語量の倍増」と「試験形式の厳格化」の2つです。4級までと同じやり方の延長では届きにくい理由を順に見たうえで、最後に現在地の測り方も紹介します。
HSK5級の単語2,500語はHSK4級の2倍超
HSK5級で求められる語彙は2,500語程度で、4級の1,200語程度から一気に2倍超へ増えます。1級からの語彙進行(150語→300語→600語→1,200語→2,500語)を並べても、この区間の上積み約1,300語はそれまでの各級間で最大です。
しかも、単純な暗記量だけの話ではありません。増えた語彙は長文読解や80字の作文でそのまま問われるため、「見て意味が分かる」だけでなく「自分で使える」形で覚える学習に切り替わります。日本人は漢字の知識で「読めば分かる」単語を増やしやすい分、音で聞き取れる単語・書ける単語との差が開きやすい点にも注意してください。
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級ごとのレベル差を基礎から振り返りたい人は、HSK3級のレベルの記事から順に確認できます。

HSK4級との試験形式の違い
試験形式も、4級から一段厳しくなります。主な差分を表で確認してください。
| 項目 | HSK4級 | HSK5級 |
|---|---|---|
| 語彙量の目安 | 1,200語程度 | 2,500語程度 |
| 聞き取り | 約30分・45題(放送は1回) | 約30分・45題(放送は1回・長めの会話や文が25題) |
| 読解 | 40分・40題 | 45分・45題 |
| 作文 | 25分・15題 | 40分・10題(80字程度の作文2題を含む) |
| 合格基準の表現 | 合格基準180点(6割) | 合否表記なし・180点は能力判定の基準点 |
ポイントは2つあります。第一に、聞き取りです。放送が1回なのは4級と同じですが、5級ではまとまった長さの会話や文を聞いて答える問題が45題中25題を占めます。短いやり取りを一発で取る力に加えて、長い内容を1回で聞き切って覚えておく聴解力が問われるため、漢字を頼りに読解で稼ぎやすい日本人学習者にとって、実質的な最難関はここになるケースが多いはずです。
第二に、作文です。「与えられた単語を使って80字程度の文章を作る」「写真について80字程度で描写する」という2題が加わり、語句の並べ替えが中心だった4級までと違って、まとまった文章を自力で組み立てる力が試されます。作文は40分で10題・100点分なので、1題あたりの得点の重みも科目の中で最大級です。
なお、試験中の説明が中国語と日本語の両方で行われ、聞き取りの放送がすべて中国語で流れるのは、4級と同じです。形式の変化に慣れるためにも、対策の早い段階で一度は本番形式の問題に触れておきましょう。
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無料レベルチェックテスト(53問・60分)で現在地を測れる
今の実力で5級に挑めるかは、HSK公式の無料レベルチェックテストで確かめられます。5級は53問・60分のオンライン形式で、無料で利用できます。
目安になる数字は正答率6割。本番の300点満点では180点が「5級の能力を有している」と判定できる基準点にあたるため、チェックテストで6割に手が届くかが、5級に挑む準備が整ったかの判断材料になります。届かなかった場合も、どの分野で落としたかがそのまま弱点の地図になるため、受けて損はありません。
ただし、チェックテストには聞き取りの問題が入っておらず、HSK公式も実際の得点を保証するものではないと明記しています。
4級に合格したばかりの人も、まずこのテストで5級問題の手応えを確かめてみてください。語彙の壁を体感できるので、これから何を積み上げるべきかが具体的になります。
5級の前に4級を固めたい人は、HSK4級のレベルの記事で、4級でできることと到達までの勉強時間の目安を確認できます。

CHILITなら
HSKの点が伸びない原因は、自分では見つけにくいものです。CHILITでは毎日の課題の提出から、単語の穴と聴解の型の弱点を講師とコーチが見つけ、試験日までの計画に反映します。
CHILITの詳細を見るHSK5級はTOEIC・英検・中検だと何点/何級?
HSK5級の目安は、英検なら1級、TOEIC L&Rなら945点以上、中検なら2級から準1級です。手がかりになるのは国際基準CEFRとの対応で、HSK公式は5級をC1に位置づけているため、各試験でC1帯にあたる級・スコアが目安になります。
| 試験 | CEFR C1帯の目安 |
|---|---|
| HSK | 5級 |
| 中国語検定(中検) | 2級〜準1級 |
| 英検 | 1級(英検CSEスコア2600〜3299がC1帯) |
| TOEIC L&R | 945点以上(Listening490点・Reading455点) |
英検やTOEICの実施団体は、級・スコアとCEFRの対応の目安をそれぞれ公表しています。その公表対応表でC1に位置づくのは、英検なら1級(英検CSEスコア2600〜3299がC1帯)、TOEIC L&RならListening490点・Reading455点の合計945点以上です。英語の資格でいえば、最上位クラスに相当する帯にあたります。
ただし、これはあくまでCEFRを介した間接的な目安です。HSKと英語の試験を直接結ぶ公式換算は存在せず、言語も出題形式も別物なので、「英語の資格でいえばこのあたり」というレベル感の参考にとどめてください。転職の書類などで並べて書く場合も、換算ではなくそれぞれの取得実績として記載するのが誠実です。
中国語検定(中検)は、運営する日本中国語検定協会がCEFRとの難易度対応表を公表しています。C1にあたるのは中検2級から準1級で、HSK5級と同じ帯です。中検は2級以上の語彙数を公表していないため、語彙量で比べられるのは3級までです。
| 検定・級 | 語彙量の目安 |
|---|---|
| 中検3級 | 約2,000語 |
| HSK5級 | 2,500語 |
HSK5級の2,500語は、中検3級の約2,000語より500語ほど多くなります。
注意したいのは、2つの試験で級の数字の方向が逆なことです。中検は数字が小さいほど上位、HSKは数字が大きいほど上位で、HSK5級は筆記6段階の上から2番目にあたります。数字が大きいほど下の級という中検の感覚で、HSK5級を入門レベルと受け取られないよう、人に伝えるときはHSKの級であることを明確にしてください。
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HSK5級はすごい?
HSK5級は、素直に「すごい」と評価してよい級です。CEFR C1は、HSK公式の対応表で「世界基準で上級者」と紹介される帯にあたり、5級はその入り口に立ったことの証明になります。
「すごい」の中身は、次の3点に分解できます。
- 語彙2,500語は4級の2倍超で、4級までの級間では最大の上積み区間
- 公式の学習量目安は「週2〜4回の授業を2年間以上」という長期戦
- CEFRでC1。英検1級・TOEIC 945点以上と同じ帯が目安
まず語彙です。3級から4級への上積みが600語だったのに対し、4級から5級は約1,300語。単純な足し算でも、それまでの級とは積み上げの規模が違います。
継続の面から見ても、公式が示す学習量の目安だけで2年間以上です。ここまで走り切ること自体が一つの関門で、学習を続けてきた人の中でも到達者が絞られる段階といえます。中国語をかじったことがある人ほど、5級という響きに重みを感じるのはこのためです。
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そして評価の物差しとしても、CEFR C1帯は英語でいえば英検1級・TOEIC 945点以上に相当する帯です。英語でこの水準を持つ人が周囲でどう見られているかを思い浮かべれば、「HSK5級はすごい」という世間の評価が誇張ではないと分かります。
だからこそ中国語コーチングスクールCHILITでは、ビジネスで評価される中国語力の目安は5級以上と案内しています。4級までが「学習の積み上げの証明」だとすれば、5級は「仕事で使える可能性の証明」へと意味が変わる級です。
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HSK5級の試験内容と合格点は?
HSK5級の試験は、聞き取り・読解・作文の3科目・300点満点で、180点(6割)以上で5級の能力があると判定できます。5級は2013年試験から成績報告に合否が表記されなくなったため、180点は「合格点」ではなく「基準点」と呼ばれます。
HSK5級の試験は聞き取り・読解・作文の3科目
HSK5級の試験は、聞き取り45題・読解45題・作文10題の計100題で、配点は3科目とも100点です。
| 科目 | 試験時間 | 問題数 |
|---|---|---|
| 聞き取り(听力) | 約30分+記入5分 | 45題 |
| 読解(阅读) | 45分 | 45題 |
| 作文(书写) | 40分 | 10題 |
聞き取りは放送が1回だけで、2人の短い会話を聞く問題が20題、まとまった長さの会話や文を聞く問題が25題です。放送が終わったあと、解答用紙に記入する時間が5分あります。
読解は空所補充15題・文の内容に関する問題10題・長文読解20題で、作文は語句の並べ替え8題と80字程度の作文2題(単語を使う問題・写真について書く問題)です。聞き取りと読解はマークシート方式、作文は記述式です。
HSK(漢語水平考試)は、中国政府教育部の直属の機関が主催する中国語の検定で、日本ではHSK日本実施委員会が試験を実施しています。
HSK5級の合格点は180点(合否の表記はなく「基準点」)
HSK5級で合格点にあたるのは、3科目の総得点で180点(6割)という基準点です。
HSK公式サイトの筆記5級のページは「6割(基準点:180点)以上のスコアで5級の能力を有していると判定できます」と案内し、「2013年試験より合否の表記がなくなりました」と明記しています。成績報告には合否が書かれず、聞き取り・読解・作文の点数と総得点が載ります。
基準点は総得点だけで見るもので、科目ごとの最低点は設けられていません。聞き取りの点が伸びなくても、読解と作文で補って総得点が180点に届けば、5級の能力があると判定できます。
180点から先、何点以上を求めるかは、提出先の企業や大学ごとに違います。
HSK5級の試験日・受験料・申し込み
HSK5級の受験料は9,900円で、会場で受ける筆記試験は2026年の日程ではほぼ毎月あり、申し込みは試験日のおよそ1ヶ月前に締め切られます。申し込み方法は、マイページを作って行うインターネット申し込みと、書店で買う願書を使う郵送申し込みの2通りです。払い込んだ受験料は返金されません。
5級は午後の実施で、13時30分に始まり、HSK公式の受験時間の案内では試験時間は約135分間です。3科目の表の時間を合計すると約120分なので、135分間には解答以外の時間も含まれています。午前に実施される4級・6級とは時間が重ならないため、同じ日に受けられます。
回ごとの日程と締切は、HSK公式サイトの試験日程のページで確かめてください。結果は試験日の約1ヶ月後にマイページか成績照会のページで確認でき、早く知る方法はありません。
会場のパソコンで解くネット試験(HSK IBT)も受験料は同じ9,900円で、HSK日本実施委員会とは別の団体が運営しています。ネット試験は毎月あり、試験の10日前の17時まで申し込めて、結果は約2週間後に確認できます。
CHILITなら
HSKに受かる人は、試験日から逆算して毎日学習しています。CHILITでは試験日と使える時間から週の学習量を決め、単語・読解・音読の課題を毎日提出。講師とコーチが添削しながら合格まで伴走します。
CHILITの詳細を見る2026年のHSK5級は今の試験のまま
2026年に日本で受けるHSK5級は、今の試験のまま実施されます。
HSK日本実施委員会のお知らせでは、2026年内に日本で行うHSKは現行の試験(HSK2.0)で実施し、試験内容・試験時間・受験料も変わらないと案内しています。
改訂版の「HSK3.0」を2027年以降に日本でどう実施するかは、HSKの中国側の本部である中国試験本部と最終調整中で、まだ決まっていません。2026年内に受けるなら、この記事で紹介した科目・問題数・試験時間のまま、180点を目指して準備を進められます。
\中国語コーチングで180点を目指す /
HSK5級の合格率は?
HSK5級の合格率は、級別の数字として継続的には公表されていません。確かめられるのは、中国試験本部のサイトにある2011年の研究報告に載った、2010年・海外63か国(中国を除く)・9回分の集計だけです。
この集計では、HSK5級は延べ31,473人が受験して延べ20,771人が合格し、合格率は66.00%でした。当時は180点以上が合格で、5級は2013年試験から合否の表記がなくなっています。
15年以上前の、中国を除く海外の受験者だけの数字なので、いまの合格率としては使えません。この集計には、日本の受験者だけの級別の数字もありません。
合格率の代わりに確かめたいのは、自分が180点(基準点)に届くかどうかです。公式過去問を本番と同じ時間で解き、総得点で6割を超えるかで判断してください。無料のレベルチェックテストも使えますが、聞き取りの問題は入っていません。
HSK5級はいきなり受験してもいい?

HSK5級は、HSK4級を受けていなくても、いきなり受験してかまいません。HSKは受ける級を自分で選べる試験で、下の級の合格は受験の条件になっていません。
HSK公式サイトのよくある質問も「何級からでも受験することができます。問題例をご参照の上、適切な級を受験してください。」と答えています。
5級の成績報告には合否が書かれず点数だけが載るため、いきなり受けた結果が「不合格」と書かれることはありません。同じ級を受け直すこともできるので、点数は次の回で上げられます。
5級から受けるか4級から受けるかは、次の3つの目安で決めてください。
- HSK4級の1,200語を、聞いて意味がわかる
- 公式過去問を本番の時間で解いて、6割(180点)に近い点が取れる
- ゼロから累計400〜600時間、中国語を学んできた
1,200語は4級の対象の語彙で、5級ではこの上に約1,300語を積み上げます。累計400〜600時間は、ゼロからHSK5級に届くまでにかかる勉強時間の、CHILITの目安です。
3つとも当てはまれば5級から、当てはまらない項目が多ければ4級から受けてください。決め手にするのは2つ目の公式過去問の点数で、180点に近い点が取れていれば、ほかの1つが当てはまらなくても5級から受けてかまいません。
180点に届くか迷うときは、4級と5級を同じ日に両方受ければ、どちらかを選ぶ必要はありません。
HSK公式は、午前に実施する級(2・4・6級)と午後に実施する級(1・3・5級)は時間が重ならないので併願できると案内しています。4級は午前・5級は午後の実施です。成績は、どちらも試験日の約1ヶ月後からマイページで確かめられる仕組みです。
HSK5級に到達するまでの勉強時間の目安
HSK5級に到達するまでの勉強時間は、ゼロから始める場合で累計400〜600時間、HSK4級に合格済みなら追加で200〜300時間が目安です。
HSK公式が示しているのは「主に週2〜4回の授業を2年間以上」という学習量の目安だけで、「合計◯時間」という時間数の基準はありません。この数字は、公式の目安と級ごとの積み上がりを踏まえた中国語コーチングスクールCHILITの目安です。
| スタート地点 | 勉強時間の目安 |
|---|---|
| ゼロから始める場合 | 累計400〜600時間 |
| HSK3級に合格済みの場合 | 4級まで約100時間+200〜300時間 |
| HSK4級に合格済みの場合 | 追加200〜300時間 |
4級から5級までの200〜300時間が、3級から4級までの約100時間より長いのは、上積みする単語が600語から約1,300語に増えるためです。
1日1時間ずつ毎日学ぶと、ゼロからで約1年5ヶ月、HSK4級に合格済みなら約8〜9ヶ月で目安の時間に届きます。この期間は、目安の中央値(ゼロから500時間・4級合格済みから250時間)を1ヶ月30日で割った概算です。
1日30分や2時間で学ぶ場合の期間の早見表と、平日と休日で時間が違う人の計算例は、HSK5級の勉強時間の記事で紹介しています。

HSK5級に合格するための勉強方法

HSK5級で180点(基準点)を取るための勉強は、単語・公式過去問・80字作文の3つに絞れば十分です。教材は「中国語検定HSK公式過去問集5級(2021年度版)」1冊と、音声つきの単語アプリ1つで足ります。
- 2,500語を、音を聞いて意味がわかるまで覚える
- 公式過去問5回分を本番と同じ時間で解き、6割を安定させる
- 80字作文を、過去問集5回分の10題で書き、書き直す
HSK5級は2,500語程度の常用単語を身につけた人が対象の試験で、180点は聞き取り・読解・作文の総得点で見る基準点です。聞き取りと読解は出題の形式が決まったマークシート方式なので、公式過去問を本番の時間で解けば形式と時間配分に慣れられます。
作文は、中国試験本部の採点説明では100点のうち60点分が80字作文2題に配られていて、1題30点と並べ替え1題(5点)の6倍の重みです。2,500語を音で覚え、公式過去問で聞き取りと読解の形式に慣れ、80字作文を書けるようにしておけば、180点に必要な準備はそろいます。
- HSK6級以上の単語帳(5級の対象は2,500語)
- 2,500語すべてを手で書く練習(手で書くのは作文だけ)
- 読解だけの問題集(長文読解も公式過去問で練習できる)
- 中検の問題集(出題形式が違う)
4つとも中国語の力にはなりますが、HSK5級で180点(基準点)を取るためには必要ありません。
HSK5級の対象は2,500語程度の常用単語で、6級の5,000語までは求められていません。聞き取りと読解はマークシート方式なので、手で書く力が問われるのは作文だけです。80字作文で書く語も、与えられた単語のほかは自分で選ぶ形式です。
読解の空所補充・文の内容に関する問題・長文読解の3形式は、公式過去問の5回分(長文読解だけで100題)を本番と同じ45分で解けば練習できます。中検は別の団体の試験で出題形式が違い、HSK5級に翻訳の問題はありません。
単語・公式過去問・80字作文の3つで足りますが、過去問より多くの長文を読んで慣れておきたい人が1冊足すなら、過去問集と同じ発行元の「中国語検定HSK公認長文テキスト5級改訂版」です。問題集ではなく、長文100本を音声(約3時間半)つきで読む本です。
単語:HSK5級の2,500語を、音とセットで覚える
HSK5級の単語は、4級までの1,200語に約1,300語を足した2,500語を、音を聞いてすぐ意味が浮かぶところまで覚えます。
聞き取りは放送が1回だけで、45題のうち25題はまとまった長さの会話や文を聞いて答える問題です。漢字で読めても、音を聞いて意味が浮かばない単語は聞き取りの点につながりません。
HSK日本実施委員会は単語表を出しておらず、中国試験本部の単語表(2015版)は中国語だけのExcelでピンインも日本語訳もありません。
単語は、過去問集と同じ発行元の「HSK公認単語トレーニングアプリ」のように、音声とピンイン・日本語訳がついた単語アプリ1つで覚えてください。
このアプリは級ごとに購入する有料のアプリで、5級の分には5級で新しく加わる1,300語を中心に計1,456語が入っています。4級までの1,200語に抜けがあるなら、4級までの分もあわせて使ってください。
作文のために手で書けるようにする語は、過去問の作文で実際に使った語に絞れば足ります。
公式過去問:HSK5級の5回分を、本番と同じ時間で解く
HSK5級の公式過去問は、「中国語検定HSK公式過去問集5級(2021年度版)」の5回分を、聞き取り約30分・読解45分・作文40分の本番と同じ時間で1回分ずつ通して解きます。
過去問集は3,740円で全問に和訳がつき、音声は無料アプリ「HSK音声ポケット」か発行元のサイトから入手できます。2018年度版も売られているので、買うときは2021年度版かを確かめてください。
聞き取りは、1回分を解き終えたら、聞き取れなかった問題を和訳で確かめてから、もう一度音だけで聞き直します。まとまった長さの会話や文を1回で聞き取れるまで、同じ回の音源を繰り返してください。
過去問の自己採点では、聞き取りと読解を1題約2.2点(100点÷45題)、作文を中国試験本部の採点説明の配点どおり並べ替え1題5点・80字作文1題30点として数えます。
中国試験本部の採点説明では、80字作文で高い段階の点になるのは、誤字も文法の誤りもなく、内容が豊かで話がつながり筋道が通った文章です。単語の問題は5つの単語をすべて使うこと、写真の問題は写真と内容が合うことも条件なので、この条件と見比べて点をつけます。
初めて解く回で3科目の合計が180点を続けて超えるところまで進めてください。間違えた問題は、過去問集の答えと和訳で確かめてから次の回へ進みます。
80字作文:HSK5級の過去問10題を、自分で書いて書き直す
HSK5級の80字作文は、公式過去問集5回分の10題(各回、単語を使う問題と写真の問題が1題ずつ)を自分で書いて練習します。
中国試験本部の試験大綱(5級の出題の形式を示した文書)では、単語を使う問題は5つの単語をすべて使って80字ほどの短い文章を書く形です。過去問集には、この単語を使う問題の解答例がついています。
書いたら解答例と見比べ、使えなかった言い回しや語順を自分の文に取り込んで書き直してください。写真について書く問題でも、解答例で覚えた言い回しを使って書き直すと、自分で書ける文が増えます。
作文の前半にある語句の並べ替え8題は、過去問を解くたびに練習できます。間違えた問題は正解の語順を和訳と一緒に確かめ、80字作文で使える文型にしてください。
HSK5級に話す試験はないため、話す練習は180点(基準点)を取るためには欠かせないものではありません。中国語を話せるようになりたいなら、5級の勉強とは別に話す練習を足してください。
中国語コーチングスクールCHILITでは、5級の勉強で覚えた単語や文を毎日声に出して送り、日本人コーチとネイティブ講師の2人体制で添削を受けられます。無料体験の3日間で、診断と学習設計、毎日の音声添削を試してみてください。
\ 自分専用の5級到達プランを無料で /
科目ごとの時間配分と、4級から5級までの計画の立て方は、HSK5級の勉強時間の記事で紹介しています。
単語の覚え方から文法・リスニングまで、勉強の全体像は中国語の勉強法の記事で基礎から解説しています。

HSK5級は就職・ビジネスで使える?
HSK5級は、ビジネスの場面で中国語力の評価対象になる目安の級です。中国語コーチングスクールCHILITでは、履歴書に書けるのは3級から・就職のアピール材料は4級以上・ビジネスでの評価は5級以上を目安として案内しています。
ただし「何級から評価される」という公式基準はありません。応募先の求人や社内の語学要件は、企業ごとに確認してください。
HSK公式サイトのよくある質問も、「就職または留学には何級以上が必要ですか。」という質問に次のように答えています。
各企業・大学より求めるレベルが異なりますので、成績の提出先に直接お問い合わせください。
駐在や中国ビジネスで中国語を使うなら、提出先が求める点数に届くだけでなく、仕事で中国語の文章を読み書きできるところまで5級の力を仕上げておきましょう。
\駐在・中国ビジネスで使える5級へ /
実務の場面に引きつけると、5級レベルの長めの文章を読む力があれば、現地の市場動向を伝える中国語の記事を、翻訳を待たずに追えるようになります。中国語のまま情報へ届く社員は、中国ビジネスに関わるチームの中で頼られる存在です。
履歴書に書く場合は、正式名称の「HSK(漢語水平考試)」で記載します。具体的な書き方は、HSK4級の履歴書への書き方の記事で記載例つきで解説しています。級の数字を変えれば5級でもそのまま使える形式ですが、5級ではスコアの併記が前提になる点だけ意識しておきましょう。

採用や配属の場面で最後に見られるのは、実際に話せるかどうかです。中国語コーチングスクールCHILITでは、日本人コーチとネイティブ講師の2人体制の毎日の音声添削で、5級のスコアと話す力を同時に設計します。試験対策を「話せる中国語」につなげたい人は、3日間の無料体験から始めてみてください。
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HSK5級のレベルに関するよくある質問
HSK5級は、TOEIC L&Rなら945点以上、英検なら1級がCEFR C1帯の目安で、履歴書にはスコアを併記して書けます。単語2,500語と80字作文2題を含む、難しい部類の上級の試験です。
HSK5級はTOEICで何点くらいですか?
目安はTOEIC L&R 945点以上です。HSK5級と同じCEFR C1帯にあたるスコアで、公式の換算ではなくCEFRを介した間接的な目安になります。
言語も出題形式も別の試験なので、レベル感の参考にとどめてください。
HSK5級は英検何級レベルですか?
英検1級が目安です。HSK5級と同じCEFR C1帯にあたり、英検協会の対応表ではC1は英検CSEスコア2600〜3299とされています。
英検とHSKを直接結ぶ公式換算は存在しないため、断定はできません。あくまで間接的な比較になります。
HSK5級は履歴書に書けますか?
書けます。正式名称の「HSK(漢語水平考試)」で記載し、5級は合否ではなくスコア型なので、獲得スコアの併記がおすすめです。
記載欄や書き方の詳細は、HSK4級の履歴書への書き方の記事で確認できます。
HSK5級は難しいですか?
難しい部類に入ります。単語2,500語は4級の2倍超で、聞き取りは長めの会話や文が中心、80字程度の作文も2題課される、CEFR C1帯の上級試験です。
難しい級ですが、やることは語彙と音の積み上げに集約されます。何から始めるかを決めたい人は、CHILITの無料体験で診断と学習設計を先に受けてみてください。
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まとめ: HSK5級は「読める上級」。次は話せる上級へ
HSK5級は、2,500語の語彙で長めの文章を読んで内容をつかみ、80字ほどの文章を自分で書ける上級の入り口です。CEFRではC1にあたりますが、話す試験はありません。最後に要点を振り返ります。
- 語彙2,500語・CEFR C1「世界基準で上級者」の帯
- 合格点の目安は180点(6割)。成績報告は合否ではなくスコア表記
- TOEIC・英検との公式換算はなくC1帯が間接的な目安
- ビジネスで評価される中国語力の目安は5級以上
5級は大きな到達点であると同時に、通過点でもあります。話す試験のないHSK筆記試験では、「読める上級」と「話せる上級」は別物です。スコアを積み上げながら話す練習を並走させて、仕事の現場で堂々と使える中国語に仕上げていきましょう。
手始めに無料のレベルチェックテストを一度受けて、自分の立ち位置を確かめておきましょう。距離が数字で見えれば、2年間の道のりも日々の計画に落とせます。
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