HSK6級のレベルは?難易度・合格率・合格点とすごいと言われる理由

HSK6級のレベルは?難易度・合格率・合格点とすごいと言われる理由

中国語学習者にとって、HSK6級は一つの到達地点です。ただ、「6級ってどのくらいすごいの?」と周囲に聞かれて、うまく答えられなかった人もいるはずです。

結論、HSK6級のレベルは、5,000語以上の語彙で中国語の長い文章を読んで、中国語で要約できる上級資格です。

この記事では、働く社会人の中国語学習に毎日伴走している中国語コーチングスクールCHILIT(チリット)が、HSK6級の難易度、TOEIC・英検・中国語検定(中検)との換算はどこまで言えるのか、「すごい」と言われる理由、そして全国通訳案内士試験の科目免除まで、公式データにもとづいて順に解説します。

あわせて、合格点にあたる180点(基準点)の意味、合格率の公表状況、6級までの勉強時間の目安、180点に届くための勉強方法もまとめています。

中国語の独学に、毎日頼れるコーチを。CHILITの3日間無料体験

\ コーチングを3日間無料で試す /

目次

【結論】HSK6級のレベルは「中国語の長い文章を読んで、中国語で要約できる」上級

【結論】HSK6級のレベルは「中国語の長い文章を読んで、中国語で要約できる」上級(単語は5,000語以上で5級の2倍以上・与えられた文章を10分で読んで覚える・読んだ文章を400字に要約する)

HSK6級のレベルは、中国語の長い文章を読んで中身をつかみ、中国語で400字ほどに要約できる段階です。作文は、HSK5級の80字ほどの文章を書く問題から、与えられた文章を10分で読んで400字ほどに要約する問題に変わります。試験中のアナウンスも、6級からは中国語だけです。

実際にHSK公式は、6級を「中国語の音声情報や文字情報を不自由なく理解することができ、自分の意見や見解を流暢な中国語で口頭または書面にて表現することができる」と定義しています。

ただ正直、HSK6級に届いても、中国語を不自由なく使いこなせる段階ではありません。
HSK6級にはスピーキング試験がないため、対策は読む・聞く・書くに偏りやすく、話す練習をしないまま6級を取ることもできます。

ちなみに、HSK6級は5,000語以上の中国語語彙が前提となっています。これは、5級(2,500語程度)の2倍以上にあたる語彙量です。

さらに、HSK公式は、国際基準CEFRとの対応で6級をC2(Mastery)としています。下記の表で、HSK1〜6級全体の中での位置を、語彙量とあわせて確認してください。

級語彙量の目安CEFR
HSK1級150語A1
HSK2級300語A2
HSK3級600語B1
HSK4級1,200語B2
HSK5級2,500語C1
HSK6級5,000語以上C2

表のとおり、HSK6級は筆記1〜6級の最上位です。

ただし、HSK公式は口頭試験と翻訳を含むHSK7-9級を「現在のHSK6級よりも上位に位置する試験」としており、6級はHSKのゴールではありません。

HSK6級でできること・まだ難しいことの実際

HSK6級のレベルでできることは、中国語の長い文章を読んで要点をつかむこと、読んだ内容を中国語で要約して書くこと、語句や文法の誤りがある文を見抜くことです。まだ難しいのは、母語話者のように不自由なく使いこなすことと、話す練習をしないまま流ちょうに話すことです。

HSK6級レベルでできることの目安
  • 中国語の長い文章を読んで要点をつかむ
  • 読んだ内容を中国語で400字ほどに要約して書く
  • 長い文章の流れに合う文を選んで補う
  • 語句や文法の誤りがある文を見抜く

HSK6級の科目は、聞き取り・読解・作文の3つで、話す力を測る科目はありません。話す練習も重ねていれば別ですが、6級を取っただけで中国語を流ちょうに話せるとは限りません。

さらに、専門分野の交渉や方言混じりの会話など、現場でしか磨けない領域も残ります。

HSK6級の勉強と一緒に話す力も伸ばしたい人は、声に出した中国語を毎日直してもらう練習を足してください。中国語コーチングスクールCHILITの無料体験では、診断・学習設計・毎日の音声添削を3日間試せます。

\ 音声添削を3日間無料で試す /

NEXT HSK
SCHEDULE

HSKの試験日程と申し込み締切

試験日11/7土
申込締切
筆記締切済
IBT10/28(水)まであと12日
筆記 1〜6級東京・新潟・長崎
筆記 2〜5級青森・福島・福井・三重・和歌山・鳥取・愛媛・宮崎・■宮崎駅から450m)
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日11/22日
申込締切
筆記10/22(木)まであと6日受付 9/22〜10/22・7〜9級のみ
IBT実施なし
開催地東京のみ
試験日11/23月
申込締切
筆記10/23(金)まであと7日受付 9/28〜10/23
IBT実施なし
筆記 1〜6級東京・大阪
試験日11/7土
申込締切
筆記締切済
IBT10/28(水)まであと12日
開催地
筆記 1〜6級東京・新潟・長崎
筆記 2〜5級青森・福島・福井・三重・和歌山・鳥取・愛媛・宮崎・■宮崎駅から450m)
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり
試験日11/22日
申込締切
筆記10/22(木)まであと6日受付 9/22〜10/22・7〜9級のみ
IBT実施なし
開催地東京のみ
試験日11/23月
申込締切
筆記10/23(金)まであと7日受付 9/28〜10/23
IBT実施なし
開催地
筆記 1〜6級東京・大阪
試験日12/13日
申込締切
筆記11/13(金)まであと28日受付 10/13〜11/13
IBT12/3(木)まであと48日
開催地
筆記 1〜6級北海道・宮城・栃木・群馬・埼玉・千葉・東京・神奈川・石川・山梨・静岡・愛知・京都・大阪・大阪(準会場)・兵庫・奈良・岡山・広島(福山)・福岡・熊本・大分・沖縄
筆記 2〜5級秋田・茨城・香川
口試 HSKK北海道・宮城・東京・愛知・京都・大阪・福岡・大分・沖縄
IBT東京(赤坂六本木・東大前・池袋・四谷・駒込)・平塚・千葉・茨城・静岡・名古屋・大阪(天王寺)・熊本 ※月により開催しない会場あり

翌年の日程は公式発表後に追加されます。

筆記=会場で受ける紙の試験(HSK日本実施委員会)、IBT=会場のPCで受けるネット試験(運営団体が別・締切は当日17時)。実施級は会場により異なります。

HSK対策 無料体験の流れ

1
LINEで申し込む
目標の級・試験日・使える時間を送るだけ
2
学習計画書が届く
試験日から逆算した、週の学習量と順序(仮)
3
3日間、課題と添削
単語・読解・音読の課題を提出し、講師とコーチが添削します
4
3日目に計画を確定
3日間の実測で現在地を置き直し、計画書を確定します

\ 試験日までの計画が、3日間で形になります /

3日間の無料体験を見てみる

HSK6級の難易度

HSK6級の難易度は単語の量が5級の2倍以上になる(覚える単語はHSK4級1,200語→5級2,500語で2倍超→6級5,000語以上で2倍以上。作文は5級が80字の文章、6級が400字の要約)

HSK6級で変わるのは、大きく「語彙5,000語以上(HSK5級の2倍以上)」と「試験形式の3つの強化」です。5級と同じ延長線に見えて、実際には試験の性質そのものが変わります。

HSK6級の単語5,000語以上はHSK5級の2倍以上

HSK6級で求められる語彙は5,000語以上で、HSK5級の2,500語程度からさらに倍増します。

HSK1級からの語彙進行(150語→300語→600語→1,200語→2,500語→5,000語以上)を並べると、この区間の上積み約2,500語は全級間で最大です。5級までに積んだ総量を、もう一度まるごと積み直す計算になります。

さらに、この語彙は読解の速読や400字の要約作文でそのまま問われます。「見て意味が分かる」だけでなく、文章の中で正確に運用できる形で覚える学習が求められる段階です。

級ごとのレベル差を基礎から振り返りたい人は、HSK3級のレベルの記事から順に確認できます。

HSK5級との試験形式の違い

HSK5級とHSK6級の試験形式の差分を表で確認してください。

項目HSK5級HSK6級
語彙量の目安2,500語程度5,000語以上
聞き取り約30分・45題(放送1回)約35分・50題(放送1回)
読解45分・45題50分・50題(誤りのある文を選ぶ問題10題を含む)
作文40分・10題(80字作文2題)問題黙読10分+35分・1題(400字程度の要約)
試験中のアナウンス中国語および日本語中国語だけ
2026年時点

試験形式の違いは、第一に6級では試験中のアナウンスが中国語だけになります。なお、試験開始前の注意事項の説明は6級でも日本語です。

第二に、読解に「誤りのある文を選ぶ」語法問題が10題登場します。複数の文から誤りを含む1文を見抜く形式で、なんとなく意味が取れるレベルでは選びきれません。語順や語法の正誤を根拠を持って判定できる、文法の精度が問われます。

第三に、作文で文章を書く問題が、5級の80字ほどの2題から、文章を読んで400字ほどに要約する1題に変わります。読む文章の長さは、約1,000字です。

このほか、聞き取りは、短文の内容一致15題・会話に関する問題15題・長文に関する問題20題の計50題で、5級(45題・約30分)より5題・約5分多い構成です。

放送が1回なのは5級と同じでも、話す速さは上がります。HSKの中国本部が2012年ごろの研究文書で当時の公式の聞き取り問題90セットを集計した数字では、5級の1分あたり約166字に対して6級は約234字でした。

HSK5級でできることと試験の中身は、HSK5級のレベルの記事で解説しています。

HSK6級の最難関は「読んで要約する」作文

HSK6級の作文は1題だけです。公式の形式は「与えられた文章を読み、400字程度で要約(缩写)する」というもので、問題の黙読に10分間、作文に35分間が与えられます。

要約(缩写)の難しさは、読解力・記憶力・要約力・表現力が一度に試される点にあります。黙読時間が終われば元の文章は手元で確認できないため、内容を構造ごと頭に残し、自分の中国語で再構成する力が必要です。単語と文法の暗記だけでは対応しきれない、6級の実質的な最難関箇所です。

HSK5級の作文が「並べ替え8題+80字の作文2題」だったことを思い出すと、変化の大きさが分かります。80字の文を自力で書く段階から、長文を読み取って400字に凝縮する段階へ。読む力と書く力を別々に鍛えてきた人ほど、この複合形式に慣れる練習時間を早めに確保しておきましょう。

\HSK6級の要約作文の対策もCHILITで /

HSK6級はTOEIC・英検・中検だと何点/何級?

HSK6級は、TOEICと英検には対応する点数・級がなく、中国語検定(中検)なら準1級から1級が目安です。

手がかりになるのは国際基準CEFRとの対応で、HSK公式はHSK6級をC2に位置づけています。TOEIC・英検・中検の3つのうち、C2に対応しているのは中検だけです。

試験CEFR C2帯の目安
HSK6級
中国語検定(中検)準1級〜1級
英検なし(1級の合格でC1)
TOEIC L&Rなし(945点以上でC1)

中国語検定(中検)は、運営する日本中国語検定協会がCEFRとの難易度対応表を公表しています。C2にあたるのは中検の準1級から1級で、HSK公式がHSK6級を位置づけているC2と同じ帯です。

同じC2の帯でも、HSK6級と中検の準1級・1級は試験の中身が違います。

項目HSK6級中検 準1級・1級
訳す問題なしあり(日本語訳・中国語訳)
話す試験なしあり(二次試験の面接)

HSK6級を取っていても、中検の準1級・1級を受けるなら、訳す練習と面接の対策が別に必要です。

HSK6級と中国語検定1級はCEFRでは同じC2ですが、中国語検定1級のほうが取得難易度は高いです。

HSK6級は5,000語以上の常用語の習得が目安で、面接試験はありません。一方、中国語検定1級では、文学作品・時事用語・慣用句を含む難しい文章の理解や翻訳に加え、20〜30分の面接で日中双方向の逐次通訳も課されます。

また、HSK6級は総得点の6割が到達目安ですが、中国語検定1級の一次試験では、筆記・リスニングの両方で原則85点以上/100点が必要です。求められる技能の範囲に加え、得点基準にも差があります。

TOEICを運営するIIBCは、公式サイトで「TOEIC TestsではおおよそA1~C1程度の英語力(中略)を測定できます」と説明しています。つまりC2は、TOEICのどのスコアとも対照できません。

英検も同様で、最上位の1級でも算出されるCEFRはC1までです。C2と判定される級はありません。

\英語資格では測れない中国語力を /

HSK6級はすごい?

結論、HSK6級は筆記6段階の最上位・CEFR C2帯にあたる、「すごい」と評価されるだけの根拠がそろった級です。その中身は3つに分解できます。

HSK6級が「すごい」と言われる3つの根拠
  • 語彙5,000語以上はHSK5級までの総量の積み直し
  • 筆記1〜6級の最上位という到達点
  • 英語の主要資格では対照できないC2帯という高さ

学習量の面では、語彙だけでHSK5級の2倍以上という積み上げが要ります。到達点の面では、筆記1〜6級の最上位で、語彙以外の学習量の目安が示されていない級です。そして高さの面では、前章の通り英検1級・TOEIC945点以上のさらに上の帯に置かれます。

\ネイティブと日本人コーチの併走で6級対策をしよう /

HSK6級の試験内容と合格点は?

HSK6級の試験は、聞き取り・読解・作文の3科目・300点満点で、180点以上を取れば6級の能力があると判定されます。2013年試験から成績報告に合否は書かれず、180点は合格点ではなく「基準点」として示されています。

HSK6級の試験は聞き取り・読解・作文の3科目

HSK6級の試験は、聞き取り・読解・作文の3科目で、配点は各100点の合計300点です。

科目時間題数
聞き取り約35分(放送1回)+解答記入5分50題
読解50分50題(誤りのある文を選ぶ問題10題を含む)
作文問題黙読10分+作文35分1題

聞き取りと読解はマークシート方式で、作文は記述式で答えます。作文は、与えられた文章を読んで400字ほどに要約する1題だけです。

聞き取りの試験終了後には、解答用紙に記入する時間が予備として5分間与えられます。解答の記入とこの5分間での見直しをどう使うかも、事前に決めておきたい実務的なポイントです。

HSK6級の合格点は180点(合否の表記はなく「基準点」)

HSK6級で合格点にあたるのは、300点満点中180点(6割)の基準点です。

公式の基準は3科目の総得点の180点だけで、科目ごとの最低点は示されていません。成績報告には聞き取り・読解・作文と総得点の4つの点数が載るため、苦手な科目の点数もそのまま記録に残ります。

全国通訳案内士試験で、筆記試験のうち外国語(中国語)が免除される条件も、この180点以上です。

HSK6級の試験日・受験料・申し込み

HSK6級の受験料は11,550円で、紙の試験は2026年の日程ではほぼ毎月あります。6級は午前の実施(受付9:10・開始9:30・約150分間)なので、午後に実施するHSK5級と同じ日に両方を受けられます。

項目紙の試験ネット試験(HSK IBT)
受験料11,550円11,550円
開催ほぼ毎月毎月
申し込みの締め切り試験のおよそ1か月前試験10日前の17時
結果の確認試験日の約1か月後約2週間後
2026年時点

紙の試験の受付期間は回ごとに決まっていて、たとえば2026年12月13日の回は10月13日〜11月13日です。申し込みはインターネットか郵送で、納めた受験料は返金されません。

同じ回でも6級を実施しない会場があります。2026年の日程では11月7日・11月23日・12月13日の回に2〜5級または4〜5級だけの会場があるため、申し込む前に試験日程のページで会場ごとの級を確かめてください。

ネット試験は会場のPCで受ける試験で、HSK日本実施委員会とは別の団体が運営しています。毎回すべての級を受けられ、結果も早くわかるため、紙の試験の日程が合わないときの選択肢になります。

2026年のHSK6級は今の試験のまま

HSK3.0という新基準へのアップデートも予告されていますが、2026年に日本で受けるHSK6級は、今の試験(HSK2.0)のままです。

HSK日本実施委員会は2026年10月2日に、2026年内に国内で実施するHSKを現行の試験で行うと告知し、「試験内容・試験時間・受験料等についても、従来からの変更はございません」としています。

ネット試験も、2026年中は今の試験で実施されます。2027年以降に日本で実施するHSKの形式はHSK日本実施委員会と中国本部が最終調整中で、2026年時点ではまだ発表されていません。この記事の科目・題数・時間・受験料は、2026年に受けるHSK6級の内容です。

\HSK6級への対策をプロと進める /

HSK6級の合格率は?

HSK6級の合格率は、級別の数字として継続的には公表されていません。

確かめられるのは、中国本部が公開している2011年の研究報告に載った2010年・海外63か国(中国を除く)・9回分の集計だけで、6級は延べ19,358人が受験して延べ12,099人が合格(62.50%)でした。

当時は180点以上が合格でしたが、6級は2013年試験から成績報告に合否が書かれなくなっています。15年以上前の海外だけの数字なので、いまの合格率としては使えません。

この集計には日本の受験者の級別の数字もなく、日本人だけの6級の合格率は公式サイトからも分かりません。

HSK6級を受けるか決める手がかりは、合格率よりも、今の力で180点に届くかどうかです。HSK公式の無料レベルチェックテスト(6級は50問・45分)で手応えを見られます。

HSK6級に到達するまでの勉強時間の目安

HSK6級に到達するまでの勉強時間は、HSK5級を取ってからさらに400〜500時間です。

ゼロから始める場合は、HSK5級までとHSK6級までを2段に分けて見てください。

区間勉強時間(CHILITの目安)
ゼロからHSK5級まで400〜600時間
HSK5級からHSK6級までさらに400〜500時間

2段目で新しく覚える単語は、中国本部の単語表(2015年版)で2,500語あり、5級までに覚える2,500語と同じ数です。

1日に取れる勉強時間で400〜500時間を割り、受験日から逆算して計画を立ててください。1段目のゼロからHSK5級までは、HSK5級の勉強時間の記事で、1日の勉強時間別に何か月かかるかまで解説しています。

HSK6級に合格するための勉強方法

HSK6級の勉強は単語・過去問・要約の3つで十分(単語は5,000語を聞いてわかるまで、過去問は本番の時間で180点、要約は10分で読み35分で400字を書く)

HSK6級で180点(基準点)を取るための勉強は、単語・公式過去問・要約作文の3つに絞れば十分です。教材も、公式過去問集6級を1冊と、音声つきの単語アプリ1つで足ります。

HSK6級の合格はこれだけやればOK
  • 5,000語を、読んで聞いて意味がわかるまで覚える
  • 公式過去問を本番と同じ時間で解き、180点を安定させる
  • 要約作文を、10分で読んで35分で400字に書き直す練習を重ねる

HSK6級は5,000語かそれ以上の常用単語を身につけた人が対象の試験で、6級の能力があると判定される基準点は3科目の合計で180点です。聞き取りと読解はマークシート方式の各50題、作文は要約の1題だけで、作文の100点はこの1題で決まります。

単語で聞き取りと読解の問題文がわかる語彙を身につけ、公式過去問で出題形式と時間に慣れ、要約作文を本番の条件で書く練習を重ねれば、180点に届く準備はそろいます。

HSK6級で手を広げなくていいもの
  • 誤りのある文を選ぶ問題だけの問題集(読解50題中10題)
  • 5,000語すべてを書けるようにする練習(書いて答えるのは作文の1題だけ)
  • HSK6級用の文法書の買い足し(6級の公認テキストはなく、文法は過去問集の和訳と訂正例で確かめられる)

3つとも中国語の力にはなりますが、HSK6級で180点(基準点)を取るためには必要ありません。

誤りのある文を選ぶ問題は、読解50題のうち10題です。中国本部の採点説明では、聞き取りと読解の自己採点は100点を題数で割る簡易法でよいとされ、読解は1題約2点なので、10題で約20点分、300点の約7%にあたります。

本番の得点は標準化して出されるため、この数字は目安です。公式過去問集6級にはこの問題の訂正例がついているので、過去問を解き直すときに間違えた文を訂正例で確かめれば、専用の問題集を足さずに対策できます。

HSK6級の試験で書いて答えるのは作文の1題だけで、聞き取りと読解の100題はマークシート方式です。書く練習は、要約作文の練習の中で行えば足ります。

単語:HSK6級の5,000語を、読んで聞いて意味がわかるまで覚える

HSK6級の単語は、漢字を見て意味がわかるだけでなく、音を聞いて意味がわかるところまで覚えます。聞き取りの50題は放送を聞いて選択肢から選ぶ問題なので、聞いてすぐ意味が浮かばない単語は点になりません。

覚えるときは、HSK公式サイトの教材ページが案内する「HSK公認単語トレーニングアプリ」を使います。級ごとに購入する有料のアプリで、6級の分に入っているのは6級で新しく加わる2,500語で、単語と例文のすべてに音声がつき、中国語を聞いて意味を考える学習の仕方も選べます。

HSK5級までの2,500語に抜けがあるなら、5級までの分もあわせて使ってください。

アプリの音声で単語を聞き、漢字を見なくても意味が浮かぶまで繰り返してください。

過去問:HSK6級の本番と同じ時間で解き、180点を安定して超える

HSK6級の公式過去問は、本番と同じ時間で1回分ずつ通して解き、初めて解く回で3科目の合計180点を続けて超えるところまで進めます。時間は聞き取り約35分と記入5分、読解50分、作文は黙読10分と35分です。

「中国語検定HSK公式過去問集6級」は5回分を収録し、全問に和訳がついています。音声は、無料アプリ「HSK音声ポケット」か発行元の申込フォームから入手できます。

1回分を解き終えるごとに、聞き取れなかった問題を過去問集の解答・解説にあるスクリプト(放送の中国語)と和訳で確かめ、もう一度音声だけで聞き直してください。

HSK6級の文法を確かめる教材は、過去問集の和訳と、誤りのある文を選ぶ問題の訂正例です。発行元の公認テキストは1〜4級と長文5級までで、6級用はありません。

自己採点では、中国本部の採点説明にある簡易法で聞き取りと読解を1題約2点として数えます。作文は、過去問集の解答例と次の採点の基準を見比べて、自分の答えが低い・中くらい・高いのどの点数に当たるかを確かめます。採点説明に具体的な点数は書かれていないので、作文は高い点数の条件に当たるかどうかを目安にしてください。

中国本部の採点説明では、要約は白紙の0点と、低い点数・中くらいの点数・高い点数に分けて採点され、元の文章と内容が合い、構成に無理がなく、文がつながり、文法の誤りも誤字もない答えが高い点数です。内容がおおむね合っていても、文法の誤り・少しの誤字・字数不足のどれかがあれば中くらいの点数になります。

本番の得点は標準化して出されるので、180点をわずかに超えた回が1回あるだけで届いたと判断せず、続けて超えるまで解き進めてください。

要約作文:HSK6級の過去問の文章を10分で読み、35分で400字に書き直す

HSK6級の要約作文は、過去問の文章を本番と同じ10分で読み、文章を閉じてから35分で400字ほどに書き直す練習で対策します。作文の100点がこの1題で決まるため、練習は本番の条件で行ってください。

要約作文の条件は、中国本部の試験大綱と公開問題で次のとおり決まっています。

HSK6級の要約作文の条件
  • 文章:出来事を語る1,000字ほどの叙事文
  • 読む時間:10分(書き写しもメモもできない)
  • 10分後:問題文は回収される
  • 書く時間と字数:35分で400字ほど
  • 題:自分でつける
  • 内容:文章の内容を言い直すだけで、自分の意見は入れない

求められるのは内容を言い直すことなので、元の文章の言い回しを覚えるより、出来事の流れを自分の書ける語で書き直す練習を重ねます。

要約の問題を練習できるのは、公式過去問集の5回分です。書き終えたら解答例と見比べ、出来事が抜けていないかを確かめてください。

HSK5級からHSK6級までの400〜500時間(CHILITの目安)は、単語・過去問・要約作文を毎日少しずつ積み上げる長い勉強です。1人で続けていると、仕事の忙しい週に予定が崩れたとき、どこから立て直すかを自分で決めなければなりません。

中国語コーチングスクールCHILITでは、診断にもとづく学習設計と毎日の音声添削で、6級までの数百時間の勉強に伴走します。無料体験の3日間で診断・学習設計・音声添削を試し、6級までを1人で抱え込まずに進める学び方を確かめてください。

\ HSK6級までの長期戦に伴走者を /

単語の覚え方から文法・リスニングまで、勉強の全体像は中国語の勉強法の記事で基礎から解説しています。

HSK6級を取ると何ができる?

HSK6級の公的メリットとして最大級のものが、国家試験「全国通訳案内士試験」の科目免除です。全国通訳案内士は、報酬を得て外国人観光客に外国語で観光案内を行うための国家資格で、試験の外国語には英語やフランス語などと並んで中国語が含まれています。

JNTO(日本政府観光局)の2026年度試験の施行要領では、HSK6級180点以上の成績報告があれば、筆記試験のうち外国語(中国語)の1科目が免除されると定められています。

全国通訳案内士試験の科目免除のポイント
  • 条件:HSK6級で180点以上の成績報告があること
  • 免除:筆記試験のうち外国語(中国語)の1科目だけ
  • 申請書類:「成績報告」(HSK日本実施委員会が発行する「成績通知書」は無効)
  • 成績の有効期限:なし(何年前の成績報告でも申請できる)
  • 受験が必要:日本地理・日本歴史・一般常識・通訳案内の実務の筆記試験と口述試験

つまり、「6級があれば試験なしで資格が取れる」わけではありません。免除規定は年度ごとの施行要領で定められるため、出願時は必ず最新年度の要領を確認してください。

免除の申請に使う紙の「成績報告」(原本)は、2025年7月試験から、試験とは別に申請して受け取る書類になりました。

紙の「成績報告」(原本)の受け取り方
  • 申請費用:1,100円
  • 申請期間:受験の申し込み(入金)後から、インターネットで成績を照会できる日の7日後まで
  • 申請しない場合:手に入るのは無料のPDF「成績通知書」だけ

免除に使う予定がある人は、受験の申し込みと一緒に申請しておくと確実です。

就職で何級が評価されるかは、応募先ごとに違います。HSK公式サイトのよくある質問も「各企業・大学より求めるレベルが異なりますので、成績の提出先に直接お問い合わせください。」と案内しているため、求める級は応募先に確かめてください。

履歴書には、正式名称の「HSK(漢語水平考試)」でスコアを併記して書きます。具体的な書き方は、HSK4級の履歴書への書き方の記事で記載例つきで解説しています。級とスコアを変えれば6級でもそのまま使える形式です。

正直にお伝えすると、6級にもスピーキングの試験科目はありません。聞き取り・読解・作文で筆記1〜6級の最上位を証明しても、「流暢に話せる」ことの証明は別に作る必要があります。

HSK6級の読み書きの力を話せる力に変えるには、毎日声に出して、直してもらう環境が近道です。中国語コーチングスクールCHILITでは、発音のプロを含む2人体制の講師が毎日の音声添削で伴走し、試験では測れない「話す中国語」を仕上げます。6級を目指しながら会話力も並走させたい人は、無料体験で添削の質を確かめてみてください。

\ 読める中国語を話せる中国語に /

HSK6級のレベルに関するよくある質問

HSK6級はTOEICと公式には換算できませんが、筆記1〜6級の最上位として「すごい」と言える級です。読み書きと聴解はビジネスでも通用する水準で、話す力の証明にはなりません。HSK5級を受けずにいきなり受験することもできます。

HSK6級はTOEICで何点くらいですか?

公式の換算はありません。さらに、HSK6級はCEFRのC2にあたります。C2は、TOEICの測定範囲(おおよそA1〜C1)の外側です。

言えるのは、C1帯の目安であるTOEIC945点以上のさらに上に位置するという関係だけで、「TOEIC◯◯点相当」という言い方自体が成立しません。

HSK6級はすごいですか?

「すごい」と評価されるだけの根拠がそろった級です。筆記1〜6級の最上位で、中国語の長い文章を読んで、中国語で要約できる上級にあたり、前提の語彙は5,000語以上あります。ただし話す試験はないため、HSK6級だけでは話せることの証明になりません。

英語の主要資格では対照できない高さである点は、本文で解説した通りです。

HSK6級はビジネスレベルですか?

読み書きと聴解については、筆記1〜6級の最上位の証明としてビジネスの現場でも通用する水準です。ただしHSK6級に話す力を測る科目はないため、会話力の証明は別に用意する必要があります。

企業がどの級を求めるかの公式基準もないため、応募先ごとの確認が確実です。

HSK6級はいきなり受験できますか?

受験できます。HSK公式サイトのよくある質問も何級からでも受験できると答えていて、HSK5級で180点(基準点)以上を取っていることはHSK6級を受ける条件ではありません。

HSK6級は午前、5級は午後の実施なので、同じ日に両方を申し込めます。今の力で180点に届くかは、公式過去問を本番と同じ時間で解いて確かめてください。

まとめ: HSK6級は読み書きの上級の証明。話す力は自分で作る

HSK6級は、5,000語以上の語彙で中国語の長い文章を読んで、中国語で要約できる上級です。筆記1〜6級の最上位でCEFRではC2にあたりますが、話す試験はありません。最後に要点を振り返ります。

HSK6級のレベルの要点
  • 長い文章を読んで中国語で要約できる上級(語彙5,000語以上・CEFR C2)
  • 合否表記はなし。180点は能力判定の基準点
  • TOEIC・英検はC2に対応せず、英検1級・TOEIC945点以上のさらに上
  • 中国語検定(中検)なら準1級〜1級が同じC2の帯
  • HSK6級180点以上で全国通訳案内士試験の中国語筆記が免除

HSK6級はゴールに見えて、話す力は試験に含まれていません。読み書きの力をスコアで証明しながら、話す練習を毎日並走させてこそ、中国語は仕事の武器として完成します。

まずはHSK公式の無料レベルチェックテストで、今の力で6級に届きそうかを確かめましょう。手応えが分かれば、HSK5級から6級までの400〜500時間(CHILITの目安)を1日の勉強時間に割って計画を立てられます。

【3日間の無料体験 受付中】発音のプロがあなたの中国語を診断し、学習設計から添削まで受講そのものを体験できます。ビデオ通話なし、LINEだけで完結します。

▶ LINEで「無料体験希望」と送って申し込む

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

社会人向け中国語コーチング「CHILIT(チリット)」の編集部です。日本人コーチとネイティブ講師の2人体制で、音声添削と学習の伴走をしています。

目次